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畳縁の失敗しない選び方は?色・柄・種類や注意点をわかりやすく紹介2024.04.08 【お知らせ】


「畳縁(たたみべり)」とは、畳の縁に縫い付けてある布のこと。
豊富な色・柄があり、組み合わせによってお部屋の印象をガラッと変えることができます。
しかし種類が多すぎて「どれを選べば良いかわからない」とお悩みの方も多いかもしれません。

そこで今回は、畳縁に使われている色・柄・素材などの違いをわかりやすく紹介します。
失敗しない選び方や選ぶ際の注意点も紹介するので、お部屋にぴったり合う畳縁を選びたい方はぜひ参考にしてみてください。

1 畳のメリット・デメリット


畳縁の色は、定番の「緑」や「青」だけではありません。
大まかに分けると、畳縁には下記5種類の色があります。

● 緑系
● 青系
● 赤系
● ピンク系
● 黄色・オレンジ系

それぞれの色にどのような印象があるのか、下記の一覧表を見てみましょう。

色の種類 印象
緑系 ・癒し

・調和

・安らぎ

・落ち着き

・リラックス

青系 ・清潔

・涼しげ

・シャープ

・集中力

赤系 ・元気

・活力

・エネルギッシュ

・縁起が良い

ピンク系 ・愛情

・幸福

・明るさ

・やさしさ

・可愛らしさ

黄色・オレンジ系 ・活発

・明るさ

・豪華

・エネルギッシュ

畳縁を変えたい部屋にどのような印象を持たせたいかによって、選ぶべき色は変わってきます。
「癒し空間をつくりたい」場合は緑系、「和室を仕事部屋にしたい」場合は青系など、目的に合わせて色を選んでみましょう。

2 畳縁の柄:豊富な伝統模様


ここからは、畳縁でよく見る柄を16種類紹介します。
昔ながらの伝統模様はただ美しいだけでなく、柄にちなんだ“意味”が込められています。
どの柄にどのような意味が込められているのか、下記の一覧表で見てみましょう。

柄の種類 柄の特徴 込められた意味
1.菱(ひし) ・平行線が交差する菱模様

・畳縁の代表的な柄

・子孫繁栄

・無病息災

・厄除け

2.亀甲(きっこう) ・亀の甲羅のような模様

・畳縁の定番柄

・健康

・長寿

3.菊 ・菊の花の模様

・品のある印象

・延命長寿

・不老不死

・無病息災

4.麻の葉 ・麻の葉の模様

・女性に人気の柄

・魔除け

・厄除け

5.七宝(しっぽう) ・円が4分の1ずつ交差する模様

・縁や繋がりを重んじる柄

・円満

・調和

・子孫繁栄

6.紗綾形(さやがた) ・卍が連なる模様

・不断長久をイメージする柄

・繁栄

・長寿

7.市松(いちまつ) ・四角形が並ぶ格子模様

・縁起が良い柄

・子孫繁栄

・事業拡大

8.鱗(うろこ) ・脱皮を連想させる模様

・蛇や蝶に関連する柄

・再生

・厄除け

・厄落とし

9.矢羽(やばね) ・矢に付ける鳥の羽の模様

・縁起が良い柄

・魔除け
10.鮫小紋(さめこもん) ・小さな点が円状に重なる模様

・鮫肌を鎧に見立てている

・魔除け
11.青海波(せいがいは) ・海に広がる波の模様

・男性に人気の柄

・平安
12.雪輪(ゆきわ) ・雪の結晶の模様

・豊作の願いが込められている

・豊作
13.松 ・松の模様

・力強さの象徴

・長寿

・威厳

・不老不死

14.竹 ・竹の模様

・真っ直ぐさの象徴

・長寿

・不老不死

15.梅 ・梅の花の模様

・「毎」は母親を表している

・開運

・学業成就

16.桜 ・桜の花の模様

・「一斉に実らせる」意味がある

・繁栄

・開運招福

・五穀豊穣

定番の菱や亀甲、長寿の意味が込められた松や竹など、畳縁の柄は種類が豊富。
デザインだけを見てピンとくるものがないときは、上記のような「柄に込められた意味」を基準にすると選びやすくなります。

3 畳縁の種類と素材


畳縁の主な素材は、次の3種類です。

● 化学繊維
● 綿・麻
● 縁なし

素材によって畳全体の印象はガラッと変わります。
畳縁を選ぶ際の判断材料になるように、下記でそれぞれの特徴を見てみましょう。

化学繊維

近年は、下記のような化学繊維で織った畳縁が主流となっています。

● ポリエステル
● ポリプロピレン
● ナイロン

化学繊維を使用した畳縁のメリットは、耐久性や強度が高い点。
色や柄が豊富なため、部屋のイメージに合う畳縁を見つけやすいのも嬉しいポイントです。

また近年は、ペットボトルを再利用した「エコ縁」というものもあります。
「色・柄にこだわった畳縁を選びたい」「子ども部屋でも安心して使える強度の高い畳縁がほしい」という方に、化学繊維の畳縁はおすすめです。

綿・麻

綿・麻の畳縁はこれまで伝統的に使用されてきた種類で、価格はやや高めですが、昔ながらの独特な質感に魅了されている方が多くいます。
色や柄が豊富な化学繊維とは反対に、品格を感じられる茶色〜黒の無地が採用されている場合がほとんどです。

綿・麻を使用した畳縁は、やわらかく滑らかな質感が魅力。
天然素材のため日焼けをしやすいですが、逆にその風合いを楽しむこともできるでしょう。

縁なし

「縁なし」は縁がないため、一般的な畳と比べると耐久性が劣ります。
そのため和室に使用するというよりは「リビングの一角に畳コーナーをつくる」といった使い方が一般的です。

また縁なし畳のなかで、七島イ(しちとうい)やカヤツリグサを使用したものを「琉球畳」と呼びます。
価格はやや高めですが、一般的な縁なし畳に耐久性の高さがプラスされるため、同じ縁なし畳を長く使いたい方におすすめです。

4 畳縁が持つ意味とは?


昔は使う人の地位や身分により、畳縁の色・柄が区別されていました。
現代では自由に取り入れられますが、格式の高い空間を演出したい場合は下記3種類の意味を知っておくと選びやすいでしょう。

● 繧繝縁(うんげんべり)
● 高麗縁(こうらいべり)
● 縁なし

それぞれが持つ意味を紹介します。

繧繝縁(うんげんべり)

繧繝縁(うんげんべり)は、もっとも格式が高いと言われている畳縁です。
使用していた地位・身分は下記のとおり。

● 天皇
● 三宮(皇后、皇太后、太皇太后)
● 上皇

現在は神社やお雛様に使われている緑で、錦織×赤色でとても華やかな印象があります。

高麗縁(こうらいべり)

高麗縁(こうらいべり)は、繧繝縁の次に格式が高いとされる畳縁です。
「大紋高麗縁」と「小掌高麗縁」の2種類があり、それぞれで使用する地位・身分が異なります。

種類 地位・身分
大紋高麗縁 ・新王

・摂関

・大臣

小紋高麗縁 ・高官

現在は神社の座敷や茶室の床の間などで、大紋高麗縁が使われています。
白地に菊や雲の模様を織り込んだ、品性を感じる縁です。

縁なし

縁なしは、その名のとおり「縁がない畳」のこと。
一般家庭に多く普及し、格式を感じさせない親しみやすさが評価されている畳縁です。

5 畳縁の選び方【4ステップ】


畳縁は、次の4ステップで選んでみましょう。

1. 部屋の色調に合わせる
2. 素材を決める
3. 色を決める
4. 柄を決める

部屋の雰囲気に合わせて畳縁を選ぶと失敗が少なくなります。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

ステップ①:部屋の色調に合わせる

壁紙やインテリアのような「部屋の色調」に合わせると、畳縁を新調する際の失敗が少なくなります。
たとえば「純和室」という雰囲気の部屋には、ビビットな赤色より薄緑(または薄青)の畳縁が似合うでしょう。
やわらかい印象のインテリアが多い場合は、暖色・寒色に関わらず淡い色の畳縁を選ぶとお部屋によく馴染みます。
モダンな印象にしたいときは縁なし畳を選んで、おしゃれさをグッと引き立てるのもおすすめです。

ステップ②:素材を決める

部屋の色調に合わせて理想の畳縁をイメージできたら、次は素材を決めていきましょう。

● 化学繊維
● 綿・麻
● 縁なし

化学繊維は「耐久性を重視する」という方向け、綿・麻は「自然素材の手触りが好き」という方におすすめです。
「部屋の一部に畳を敷きたい」「モダンな雰囲気が好き」という方は、畳縁が付いていない縁なしを選んでみましょう。

ステップ③:色を決める

部屋の色調に合わせて理想の畳縁をイメージできたら、次は本格的に色を決めていきましょう。
それぞれの色が持つ印象を簡単におさらいします。

● 緑系……癒し、調和、リラックス
● 青系……清潔、涼しげ、シャープ
● 赤系……元気、活力、エネルギッシュ
● ピンク系……愛情、幸福、可愛らしさ
● 黄色・オレンジ系……活発、豪華、明るさ

部屋の色調と演出したい印象のバランスを取りながら、畳縁の色を選んでみてください。
「◯系の色」と一言にいっても濃淡は豊富にあるので、サンプルを見ながら部屋の色調に馴染む色を選んでみましょう。

ステップ④:柄を決める

最後に畳縁の柄を決めていきましょう。
しかしよく使われる柄だけでも16種類あるので、初めは悩んでしまうかもしれません。
柄選びに悩んだときは、次の2つポイントを押さえて選びましょう。

● どの部屋に取り入れるか
● 日焼けをしやすい部屋か

どの部屋に使う畳縁かによって、より相応しい柄が決まります。
たとえば客間には、品のある印象の「菊」や、縁を大切にする「七宝」などがおすすめ。
子ども部屋には、学業成就の意味が込められている「梅」や、実りを連想させる「桜」などがおすすめです。
また日焼けをしやすい部屋の場合は、無地より柄入りの畳縁のほうが劣化が目立ちにくくなります。

6 畳縁を選ぶ際の注意点


畳縁を選ぶ際は、必ず実物を確認するようにしましょう。
なぜなら実物と写真とでは、色合いが異なって見える場合が多いからです。

もっとも安心なのは、畳の専門業者に「畳縁のサンプル」を見せてもらうこと。
今回紹介したような色や柄を伝えれば、希望するサンプルを簡単に確認できます。

なかでも「この部屋にどんな畳縁が合うのかわからない……」という方は、業者に予算と部屋の状況を伝えれば、ご家庭に合わせた耐久性・デザイン性の畳縁を提案してもらえます。

和室リフォームをまとめて依頼すると費用が安くなる場合もあるので、気になる方は一度専門業者に問い合わせてみましょう。

7 まとめ

畳縁には、さまざまな色・柄・種類・意味があることがわかりました。
初めて選ぶ方は、ぜひ今回紹介した「選び方4ステップ」を参考にして、お部屋にぴったり合う畳縁を探してみてください。

ちなみに、畳の寿命は10〜15年ほどです。
これまでメンテナンスをしてこなかった方は、この機会に畳全体を一新してみてもいいかもしれません。

業者に問い合わせる際は、サンプルで実際の色や柄を確認すると「思っていた感じと違った……」というトラブルを減らせます。
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